『No Rome : teen love, melancholy, and everything in between』

『No Rome – teen love, melancholy, and everything in between』
昨夜また凄い才能が世に解き放たれた。その名は”No Rome”。そのキラメキに興奮しすぎて寝ずにこの原稿を書き上げたんだ。もうすぐ出る彼の新作EP”RIP Indo Hisashi”からはまだ1曲しか聴けてないけどコレは間違いなく世間を騒がせるだろう。そんな期待の新人No Romeを紹介するよ。

No RomeはRome Gomez(以下Rome)による彼命名のジャンル”shoegaze R&B”(だが彼は今はこの言葉を使っていないが)ユニットであり徹底したアートワークの世界観で魅せる彼が言うところの”Art Project”だ。その才能は楽曲のみならず今回のプロモーション用に作成されたアーティスト写真(“Craig Green x showSTUDIO”?)や個人的に今最もカッコイイと思う彼のロゴなどに現れている。

まずは曲を聴いてほしい。

No Rome – “Do It Again”(feat. Matthew Healy of “The 1975”)

で、ココで1つ大事な問題がある。

彼は自分について音楽やアートワーク以外の情報を自ら説明しリスナーに与える事を好まない。「私たちはとても甘やかされ、すべてのことが説明される事に慣れ過ぎている」と語る。だからそういう意味だとこの記事は彼のことを調べすぎてしまい今の彼にとっては余計な情報が多く載っている。それは前述の”shoegaze R&B”という言葉も含まれる。

だから本当はこの後は君自身が彼のことを調べて徐々に解き明かしていくのが理想的だと思ってはいる。
で一通り調べてからこの記事の続きを読んでもらえると嬉しいんだ。

というわけでここから先は一回このページを離れて戻ってきた君のために続きを書くよ。

僕がRomeのことを知ったのはbearfaceの事を調べていた時だった。
bearfaceがbrockhamptonに加入しUSとUKを往復していた時期、ロンドンで一緒に音楽を作っている相手がいると書いてありそれが彼だった。Romeがロンドンに渡るのは2017年になってからだから、きっと最初はネット経由で交流が始まったと思うのだが、2人の交流は2016年にbearface – “No One Like U (feat. No Rome)”というとてつもなく激甘なスローチューンとして実を結び世に放たれる。その後共に制作したBROCKHAMPTONの1st Albumのエンディングを飾るbearfaceのソロ曲”waste”というロマンティックな楽曲で初めて僕の耳に届いたんだ。

bearface (feat. No Rome) – “No One Like U”

bearface(BROCKHAMPTON) – “WASTE”

RomeはPhilippinはManila市出身の1996(95?)年産まれの中国系フィリピン人の22(23?)才。演奏者で作曲家の父と元ボーカルコーチの母という音楽的に恵まれた家庭環境に産まれ、兄弟(Zeon Gomez,Jun Gomez, Gabriel Gomez etc ※現在調査中)たちとともに幼少から楽器に触れ音楽に対する素地を磨いていく。

12歳の頃からアーティスト”isayhiyousay.”としての作曲活動を始め、その後 兄(?)であり現在の彼のマネージャーであるZeon a.k.a U-PISTOLや友人らと共に”Young Liquid Gang”というクルーを結成し16~17歳(2012〜2013)の頃には当時はElectro POP Unitとしての”No Rome”やバンド”Rome and the Cats”として活動を始める。
その後、”FANTASY (공상) EP”(2013)や”Dance with Me”、”Rock With You(Cover)”などを自主で発表した後、マニラを拠点に活動を行う音楽レーベル”Number Line Records”から”Dance with Me”(2曲入りsingle)(2013)が再リリースされ、その後”Hurry Home & Rest”(2015)というEP(“adore”という曲の歌詞には”今日も歌う”という日本語が使われている)をリリースする。

No Rome – “adore”(from “Hurry Home & Rest” EP)

彼が本格的に注目を浴びるようになるのは、2017年にRyan Hemsworthが主催する”Secret Songs”からの2度目のリリースとなった”seventeen”(shh052)だった。(ちなみに1度目のリリースの”Aint Coming Back”(shh032/2015)もかなり良いしもっと言うなら”Hurry Home & Rest”EPも相当良い)

その”seventeen”がバズを生みFaderや各メディアで取り上げられるとともにBBC 1Xtra(やMTV?)でオンエアされる事となり彼の名は一気に広まっていった。

その後彼はレコードディールを結ぶために2017年にロンドンに渡り6月にthe 1975などを擁する”DIRTY HITS”と契約する。

そしてJuice WRLDと同様に昨夜のZane Loweの番組でのプレミア公開に続き解禁されたのが最初にあげた”Do it Again”だ。この曲が含まれる新作EP”RIP Indo Hisashi”(日本の抽象画家”因藤 壽”の事と思われる)には前述の”seventeen”も含まれている(本当はYouTubeやsoundcloudに上がってたんだけどリリースの問題でDIRTY HITSが下げさせているようだ)。とにかくこの破格の新人の近日解禁の新作に期待だ。


No Rome – “RIP Indo Hisashi”

01 Do it Again
02 Seventeen
03 Narcissist feat. The 1975
04 Saint Laurent

No Rome:

HP:
http://noromeworldwide.com/

(余談①:今回の記事の参考にさせてもらったSCOUTのインタビューによると2017年の早い時期に出す予定だった15曲入りのアルバムがあったようだがそれもこの契約で一度リセットされ今後の作品の中に出てくるのだろう。ただ、その表現があまりに魅力的で、機会があれば1度聴いてみたいところだ。)

– Rome keeps mum on the new album he’s working on (in production for a long two years), due out early 2017. The 15-track record is a melting pot of various genres he is experimenting on, with soul, pop, gospel, and even rap influences on some songs. And because Rome never fails to marry visuals with his music, I question him about the images that influenced the upcoming record. “The whole thing is a car ride. It’s a road trip that starts from sunset to sunrise,” he says, admitting that he’s excited yet anxious to put it out. “There are songs that are perfect for midnight; for when you’re thinking at 3 a.m. There are songs [for when] you’re excited for the night to happen. There’s a song [for when] you can’t think because you’re drunk. There’s one for when you watch the sunset. It’s like an endless car ride. Everything I write about is an endless experience and cycle. When you get over it, something happens again.”(from “SCOUT” online) –

(余談②:兄のZion GomezはGraphic Designer/ Music Producer/ Illustartor/ Video Editorと幅広く精力的に活動を行なっていて初期のRomeのMVはほとんど彼の手によるもの。またU-PISTOL名義では日本語と英語を織り交ぜたJ-POPを展開していて2014年には”Kero Kero Bonito”の”Sarah”をFeatした曲を発表している。)

(余談③:学生時代、自身のデモをCDを周囲に配っていたが、中国系フィリピン人(フィリピン華僑)としてフィリピンに育った彼が音楽をする事を同級生たちはあまり気に入らなかったらしく、そのせいでイジメに遭ったこともあるらしい。)

(余談④:先日イギリスで行われた池田亮司のライブで人生が変わったとtweetしていた。)

※諸々細かいリンクはあとで補完します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る