先日RCAレコードと1500万ドル(約16億円)の契約(3年で6枚のアルバムリリース)を結んだことで更に注目を集めているBrockhamptonのFounderでありグループのアートディレクションからMVの製作、もちろん楽曲の制作も行うマルチクリエイターだ。
そもそも僕がKevinを知ったのは去年2017年の春と夏の間の頃。またまた北海道のミドリ(The Hatch/中華一番)がキッカケなんだけど(お前はミドリのネタ多いな),ミドリが「Brockhamptonってヤバい奴らがいる」って教えてくれたんだ。それがちょうど1stのSaturationを出す前直前で、彼らが“HEAT”や“GOLD”、“STAR”等のMVを発表し始めたころだった。
Odd Future/N.E.R.Dの影響をモロに感じるAlternativeとHIPHOPを行き来する楽曲群とD.I.Y精神溢れる独創的で自由なそれぞれのMV。普通じゃないその感じに一気に引き込まれて色々調べてたらKevinに出会ったんだ。Kevinは1996年生まれの現在21才。テキサス州コーパス・クリスティ生まれ。
父親不在の家庭に育った彼は11才から音楽を始める。その後2010年にKanye Westのファンサイトの掲示板でメンバーを募集して結成されたBrockhampton(f.k.a AliveSinceForever)のメンバーとして音楽活動を開始する。
グループとして活動を続けながら2014年に”MTV1987″というアルバムを発表。こちらは残念ながら僕はあまり好きではない。
僕がkevinに夢中になったのはその後に発表された”American Boyfriend: A Suburban Love Story”というアルバムだった。ひとまずMVになってる曲と最後にとてもとてもとても好きなタイトル曲を貼っておくからまずは聴いてみてよ。
どうだったかな?
時に木洩れ陽のように、時にマジックアワーのようにリスナーを包み込む、繊細で儚く美しいこのアルバムの楽曲群に引き込まれてしまった僕は気がつけば去年の夏はほとんどこのアルバムを聴いていた。心地良すぎて自転車に乗りながら目を瞑ってしまうことも度々あったほどだ。
個人的には、今まで聴いてきたHIPHOP作品の中で本当に最も好きな作品です。コレとsadeのlove deluxeがあれば無人島でも暮らせると思う。
自分としてのこの作品の魅力は、Pharrell williamsがやろうとしてもバタ臭くなってしまって出来ないIndie Rock感をにあると思っている。そしてその秘密もその後に見つけることになるんだけどそれはまた今度の機会に話すとしよう。
それとちょっとネタバレになってしまう、というか”EMPTY”のMVを見ればわかると思うんだけど彼はgayなんだ。そしてこの”American Boyfriend: A Suburban Love Story”というアルバムはアメリカで彼と同じように同性愛者であることに悩む10代の子供達に向けて作られたアルバムということだ。
僕は正直同性愛者が得意ではない。否定はしないけどね。単純なfeelingの話さ。まぁ個人的な問題もあるから詳しくは会ったら話すよ。
だけどこのアルバムを聴いてから同性愛者に対しての自分の許容量がかなり拡がったのが確かだ。音楽って素晴らしいね。
Kevin Abstract
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